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2011年9月15日に、六本木の国際文化会館にて第1回ステップアップミーティングが開催されたので、ご報告致します。

 
 

Interdisciplinary approach:二宮 佑介先生
今回は、35歳女性に対して「侵襲性歯周炎」という診断の基に、矯正・ペリオ・インプラント・補綴などの専門分野の技術を駆使したチームアプローチで治療された症例を報告していただいた。
プレゼンテーション後の質疑応答では「侵襲性歯周炎の患者に対するインプラント治療の予後」や「咬合再構成時における咬合高径や咬合平面などの診断基準としてのセファロ分析の重要性」などについて活発なディスカッションがなされた。
本症例の補綴物の審美性は非常にハイレベルであった。一方で「侵襲性歯周炎」に罹患していた患者に対してのインプラント治療であったことや下顎についてはサブストラクチャー付きの上部構造で補綴したことからなどから今後十分なメンテナンスを行い経過観察していく必要があると考えられる。

ステップアップ委員 伊藤
 

咬合回復を目指してSJCDのフローに沿って行った治療の一症例:富施博介先生
SJCDのレギュラーコースを受講したということで、しっかりとした診査を行いフローチャートに沿って治療を進めていたのでとてもわかりやすい発表でした。症例は臼歯部においてすれ違いに咬合崩壊をきたしている症例でした。ペリオの問題は少なく、顎関節も安定していました。咬合高径、咬合平面の設定、残存歯、欠損部における補綴設計のための診査、再評価を繰り返し行って慎重に治療を進められておりました。咬合高径を挙げる際にX線にて顎関節を何度も評価しているのは参考になりました。会場からは診断用ワックスアップについての診断に対するアドバイスや、発表の話し方、スライドのデザインについてのアドバイスもありました。現在はまだプロビジョナルで評価を行っている最中との事でしたので、アドバイスを参考に最終補綴を仕上げていけばより良い症例になると思いました。

ステップアップ委員 李
 

重度慢性歯周炎患者にオーバーデンチャーとインプラントを用いて咬合回復を行った症例:高田貴虎先生
重度歯周炎患者に対し、上顎には残存歯に磁性アタッチメントを用いたオーバーデンチャー、下顎には第一大臼歯にインプラントを用いることで咬合回復を行った症例であった。 残存歯の予知性とトリートメントプラン、磁性アタッチメントの配置とデンチャーデザイン、また、インプラントオーバーデンチャーとしてのロケーターの使用についてなどが焦点となり活発な質疑・応答があった。 天然歯、インプラントの混在するオーバーデンチャーの指標をまとめる必要性があると感じた。

ステップアップ委員 林
 

Single Tooth Implant:井上宏一先生
本症例は、上顎左側中切歯欠損に対して、1本義歯を使用していた患者をインプラントにより機能及び審美回復を目指した症例であった。術前の診査から唇側部に水平的な骨吸収が認められたため、3レイヤーテクニックにより組織の再建を図った、インテグレーション後、プロビジョナルを装着し診査を行い、軟組織のボリュームが不十分であったので、再度 CTGを行った。プロビジョナルにより最終歯冠形態を再現し、患者に同意が得られたのち、最終印象に移行した、この際、肝要なのは、プロビジョナルにより構築したサブジンジバルコントゥアーの形態を最終補綴物とアバットメントに再現することであるとの説明がありました、右側中切歯にもクラウンが装着され、治療範囲は患者からの要望により、限定された範囲であったが、その中で最大限の結果を出すに至っている症例で、あったように思われました。

ステップアップ委員 宇毛
 

多くの先生方にご参加して頂き、ありがとうございました。

今回、ご都合が付かなかった会員の先生方も、次回ステップアップミーティングにご参加頂ければ幸いです。

 
 
前回ステップアップミーティングの様子はこちら
東京都渋谷区渋谷2-1-12東京セントラル宮益坂上4F
TEL/FAX:03-3400-3482