歯科スタディーグループ東京SJCD

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2010年度 東京SJCD第1回例会のご案内
 

陽春の候、会員の皆様におかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、東京SJCDでは昨年度、全例会において東京SJCD会員によるインサービストレーニングを行ってまいりましたが、本年度の第1回例会では、港区でご開業の内藤正裕先生にご登壇いただき、咬合についてのご講演を行って頂きます。そして午後からは東京SJCD会員の4名の先生によるケースプレゼンテーション、また例会終了後、本年も懇親会が行われます。会員の皆様方奮ってご参加ください。

 

日時 : 2010年5月30日(日)10:00〜17:30  受付開始 9:30
会場 : 都市センターホテル/コスモスホール3F
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-4-1  TEL 03(3265)8211

懇親会 : 18:00〜 都市センターホテル オリオン5F


−講演−
「咬合  ―判っている事と判っていない事― 」
内藤デンタルオフィス  内藤 正裕先生

−ケースプレゼンテーション−
「前歯部審美障害に対する Individual approach」
西山デンタルオフィス 西山 純加先生

「生体と修復物の長期安定を求め咬合再構成を施した症例」
ナカイデンタルクリニック 中井 政徳先生

「変色歯への審美修復についての考察」
三井住友海上ビル歯科 太田 和秀先生

「インプラントを用いたフルマウスリコンストラクション」
若泉歯科医院 野平 政哉先生

 
 

「咬合  ―判っている事と判っていない事― 」
内藤デンタルオフィス  内藤 正裕先生


「咬合」には数多くの変数がある。天然歯列では生体の許容力と、各組織のゆっくりしたリモデリングによって変数は吸収されてしまう事が多い。修復の場合、変数の加算が唐突に起こるため、問題が生じやすい。修復治療は便宜上、人工的な素材を使用する。それは当然、天然歯質とは脆性、被圧変位量、硬度などが異なっている。時代の流れと共に少しでも審美製の高い素材が求められ、そのセラミック素材は人工的な大きい変数となって咀嚼系を変えてしまう。インプラントは時に変数としては極端に大きなものとなる。SJCDの先生方は山ア長郎先生の御指導で、咬合と審美のほとんどに通じている事を前提として、今回、敢えて咬合の判っていない局面にスポットを当ててみたい。まず進化の過程と「科学」の考え方からスタートし、審美の症例を経て、咬合の分類に入る。

  1. 歯と歯が接触する局面
  2. 接触しない局面
  3. 再び接触する局面
それぞれの項目ごとに分解をしながら、特に重要な第3の局面とオーバーロードに触れてみたい。このオーバーロードをキーワードとして、天然歯の受ける被害、メタル修復に発生する現象、セラミックの問題点などが浮き彫りとなる。その問題点がインプラント修復ではもっと急拡大され、上部構造の破折、スクリューのダメージ、フィクスチャーの破損、歯槽骨の吸収などを引き起こす。歯列全体の変化とフィクスチャーのバランスが同調せず、オープンコンタクトが多発するであろう。まだ我々の咬合に関する考え方と、技術、素材は完成の域からは程遠い。インプラントの応用拡大がそのギャップをより大きくする現在、少なくとも判っていない事だけはSJCDの先生方と共有しておきたい。
 
−ケースプレゼンテーション−
 

前歯部審美障害に対する Individual approach
西山デンタルオフィス  西山 純加先生

前歯部の審美障害を主訴とする患者の要求は様々であり、治療のエンドポイント、またそれに対する治療オプションも多様化することから、日常臨床では、個々の患者における “最適な治療計画”の立案に苦慮することが多くあります。そのような中で患者の求めるスマイルを獲得するためには、それぞれの患者に合わせた治療方法の選択とゴールの設定が必要となることから、患者とのコミュニケーションが大変重要となります。また、審美修復治療においてもその最終形は、機能・構造力学・生物学的恒常性のすべてを満足させられるものでなければならず、高い予知性をもつものでなければならないため、臨床的基準に基づいた精微な治療が必要となります。しかしながら、確実な診査・診断を行い、理想的な治療計画を立案したとしても、患者がそのすべての治療オプションを受け入れられない場合には、患者の満足を限られた枠の中で獲得しなければならなくなり、治療の難易度が増し、高い到達点に達することは難しくなります。
今回、前歯部の審美障害を主訴とするさまざまな患者に対し、それぞれの目標に合わせた治療計画を立案し、審美的・機能的な改善を行った症例を提示し、自身の考察を加え、症例を通じて勉強できた部分を発表させていただきます。
未熟なケースではありますが、それぞれの治療の妥当性について、先生方のご指導をいただければ幸いです。

 
 

生体と修復物の長期安定を求め咬合再構成を施した症例
ナカイシカクリニック 中井 政徳先生

咬合再構成をする際に与えられるべき治療咬合は生理的許容範囲内で構成されこれが顎口腔系の器官、組織に外傷を与えず神経筋機構と調和したものでなければならない。また修復物自体が破損してはならない。それらが長期的に安定するためには適切な下顎位、歯の位置、形態を評価し決定するプロセスが重要となる。それらを考慮し今回、矯正治療が受け入れられず理想的な歯のポジションが得られない患者において補綴処置よって咬合再構成を施し生体と修復物の安定を目指した症例を報告する。

 
 

変色歯への審美修復についての考察
三井住友海上ビル歯科 太田 和秀先生

現在、歯科医療において、口腔の機能が健全で、口腔衛生状態の良好な患者でも審美歯科治療に関して興味を持っている方は非常に多くなっているように思われる。それにより人々の口元に関する美への意識は年々高まり、より白く、より美しい歯、歯列を求め、ミリ単位の審美が求められてきたように思われる。しかしながら、患者自身、歯を削られる事には抵抗を示し、痛みがなく最小の侵襲で、長期的安定性を持った治療を希望するのも事実である。
今回、歯髄の失活による変色歯にジルコニアオールセラミックス修復、ラミネ―トベニア修復を応用した症例を報告する。天然歯の持つ審美性を再現するいわゆる下地の色を生かした、より透明感のある歯を再現する。ということを目標にした場合、変色歯はラミネートベニアの適応ではないと考えられる。では、このような変色歯に対する治療法としてはオールセラミックスやPFMによるものが望ましいのか。あるいは、どこまでの変色であればラミネートベニアでの審美的修復が可能であるのか、今回症例を通して考察していきたい。

 
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